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子ども期のトラウマと
複雑性PTSD

当事者が考える回復へのプロセス

ここは、子ども時代のトラウマや複雑性PTSDに苦しむ人が「安心できる場所」です。

こんにちは。
当サイトにお越しいただきまして、ありがとうございます。

私は子どもの頃に、虐待とネグレクト、ヤングケアラーを経験し、そのトラウマから複雑性PTSDを発症しました。
発症した当時、この疾患についての情報も少なく、症状を理解してくれる人も少なかったので、とても孤独な思いをしました。
私のように孤独な思いをする人を減らしたい、そして、安心して情報を得られる場所を作りたいと思い、このサイトを始めました。

当サイトでは、主に以下の情報を提供しています。

  • 子ども時代の困難な経験から生じるトラウマと複雑性PTSDについて
  • セルフケアのヒント
  • 同じ悩みを共有するための体験談

過去のトラウマも、複雑性PTSDの症状も、一人で抱え込んでしまうのはとても辛いですし、解決するのは困難です。
しかし、同じ辛さを抱え、症状に対処しようとしている人がいることを知ることで、少しでも励みになればと思っています。

当事者みんなの経験を共有し、知恵を出しあって、苦しい症状に向き合っていけたらと思います。
このサイトが、あなたにとって少しでも支えになれば幸いです。

へなへなもへじ(サイト運営者)

子ども時代に辛い経験をしたみなさまへ

子ども時代の辛い逆境体験(ACEs)を乗り越えて、生き延びてきた自分を誇りに思ってください。

事情を知らない周りの人は、あなたが生きていることを当たり前だと思っているでしょう。
でも、当事者である私には、あなたが今日まで生き延びるのに、どれだけ大変だったかが想像できます。
そして、「現状をどうにかしたい」という思いがあるからこそ、このサイトにたどり着いたのだと思います。
これからは自分にやさしく生きていきましょう。

これまでの人生では、良いことなんてほとんどなかったかもしれません。
今すぐは難しいかもしれませんが、「人生を好転させることは可能である」と信じてください。
ぜひこのページの内容を参考にしていただければと思います。

当事者のご家族のみなさまへ

複雑性PTSDを抱える方々は、突然起こる感情の混乱など、多くの困難と日々向き合っています。
ご家族の理解と支援は、当事者にとって何よりも大きな力となります。

ご自身を大切にしてください

支援者自身が健康であることが最も重要です。
当事者のケアを優先するあまり、ご自身の健康を害することがないように、自分のケアも大事にしてください。

理解と共感をしてもらうと安心できます

当事者の経験や感情に理解を示して共感することが大切です。
当事者が抱える不安や苦しみを完全に理解することは難しいと思います。
でも、理解しようとしていることが伝われば、信頼関係を築くことができます。

話を聞いてもらうだけで助けになります

話を聞くことは、それだけで大きな支えになります。
批判や意見はせずに、まず聞いてください。
無理に話をさせないようにお願いします(特に過去の辛い出来事のこと)。
意見を求められたら、「これは私の意見だけど」と前置きして上で、話してあげてください。
問題解決を急がずに、寄り添うことが何よりのケアになります。

一緒に悩み、考えてくれると嬉しいです

専門的な支援やリソースについての情報を提供し、一緒に悩み、考えることで、回復できる実感を持ってもらうことができるかもしれません。

一緒にいてくれることが励みになります

ただそばにいること、寄り添うことが、当事者にとって大きな励ましになります。
「助けてあげる」という意識よりも、時間をかけて共に歩んでいくというイメージで、回復をサポートしてください。

はじめに

私の自己紹介と、ACEsと複雑性PTSDに対する私の考え。回復に必要なステップの概略。

複雑性PTSDの症状と原因

複雑性PTSDの症状と、発症の原因(ACEs、毒性ストレス、ストレス反応系の異常、心の未発達)について。

複雑性PTSDからの回復

回復に対する私の考え。回復するための有効な方法。セルフケアやサポートの紹介。

私の生い立ちと回復への道のり

複雑性PTSDからの回復プロセスで生い立ちを振り返ることの意義について。
私の生い立ちと、これまでに歩んできた回復へのステップ。

複雑性PTSD当事者の家族としての思い

家族が複雑性PTSDと診断されたときに、当事者の家族には何ができて、どんな気持ちになるのでしょうか。
私の回復をサポートしてくれている妻の体験談や思いをお伝えします。

ACEsを繰り返さないために

世代間連鎖を繰り返さないために、私たち当事者にできること。

心のケアの本棚:症状に向き合う一冊

複雑性PTSDに向き合うために、力になってくれる書籍の紹介。

おことわり

このサイトに掲載している症状や回復方法は、私個人の経験に基づいたものです。ACEs(逆境的子ども期体験)や複雑性PTSDの症状は人それぞれ異なり、必要なケアも異なります。この情報が全ての当事者に当てはまるわけではありません。治療やカウンセリングについては、まず専門の医療機関を受診し、ご相談ください。
「医療機関への受診の方法が分からない」、「誰にも相談できない」などのサポートが必要な場合は、まずはお問い合わせフォームからご連絡ください。可能な限りアドバイスいたします。

私がこのサイトで伝えたいのは、「適切なケアをすれば回復の可能性がある」ということです。このサイトが、あなたの「人生を良くしたい」という意欲を引き出し、ケアを始めるきっかけになれば幸いです。

このサイトには、私の虐待体験など、読者の心の傷となる可能性のある記述が含まれています。特に「私の生い立ちと回復への道のり」のページは、トラウマ体験を想起させる内容が含まれていますので、不安な場合は閲覧をお控えください。

「私の生い立ち」を具体的に記述したのは、ACEサバイバーや複雑性PTSDの患者を減らすために、「不適切な養育」の一例として紹介し、親子関係や子育てについて考えるためです。私の不幸な過去を公開して同情を誘ったり、関係者の悪事を暴露する意図はありません。

このサイトを執筆するにあたり、多くの文献を参照し、引用させていただいております。文献の紹介では、著者の敬称を省略させていただいておりますので、ご了承ください。

おといあわせ